演劇手法を取り入れた高齢者向けのリハビリテーション等をご提供します。 お問い合わせ・ご相談はお気軽にどうぞ。  022-245-6101 info@fatbloom.org

団体概要

劇団ファットブルームとは

 劇団ファットブルームは、仙台市にある授産施設の中で結成されました。当時、私(代表高橋)は、作業療法士の学生であり、「演劇療法」というものを模索していた中での出来事でした。  私が授産施設に勤めながら、夜は演劇の製作を行う中で人手が足りなくなり、授産施設の職員に「手伝い」を頼んだことから結成につながりました。  障害者の方に道具作りを頼み、色を塗ってもらい、照明テストにつきあってもらった時、彼等は素晴らしい笑顔で笑いました。そこで、私は「演劇をやってみない?」と誘い、「いいよ」と返事をもらって劇団としてスタートしました。  「ファットブルーム」とは、チョコレートの成分が溶けあい固まっていく過程を意味します。私達は、「障害者と健常者が一緒に混じり合うことで、楽しく社会に出て行こう」という理念を名前に込めて、劇団名に取り入れました。  それから約3年半後、せんだい演劇工房10‐BOXからの好意と在仙の演劇人の力を借りて初舞台に上がりました。  私達は、「演劇」というツールを使うことにより、初めてでも気軽に参加出来る条件を持ち合わせます。演劇の中での専門分野(演出・照明・音響・舞台美術等)においては、在仙の演劇人の協力を得て、「演劇ワークショップ」や「勉強会」という形で、一緒にコミュニケーションを図りながら、楽しく学んでいきます。  参加者は、自分がやってみたい「演劇の仕事」を希望することで、その仕事を勉強することができます。障害を持つ方も、親子で参加できるようになっており、一緒に参加することで、普段は見られない子供の様子や、いい部分の発見に繋げていければ幸いと思います。  演劇の中にある様々な仕事は、参加者のスケジュールに合わせて参加できるように考慮していきます。演劇制作は、劇団ファットブルームが責任を持って行います。  私達は、「演劇」を体験しながら勉強できる環境を整備していきます。他の団体様の団体での参加も可能です。単に公演を劇場で行うのではなく、障害者と地域の人たちが出会う場所つくり、「そして地域へ」を展開しています。  2011年東日本大震災以降は、主に被災地で「交流演劇活動」に力を入れています。

代表プロフィール

高橋宗義

・大阪芸術大学芸術学部文芸学科卒業 ・大阪の劇団「劇団犯罪友の会」にて演劇を学ぶ ・作業療法士の資格を取得したのち、「障害者の社会参加を演劇で」を目的に障害者演劇を行う ・明治安田エイブルアートオンステージ、宮城野文化センター開館記念行事を「障害者社会参加劇団 劇団ファットブルーム」として参加実施する。 ・近年は、子供たちのコミュニケーション能力低下を防止する取り組みとして、児童館を中心に「演劇トレーニング手法」を用いたコミュニケーションワークショップを開催している。

活動分野

障がい者、福祉、保健・医療、地域・まちづくり、文化・芸術の振興

設立以来の主な活動実績

・2008年6月 せんだい演劇工房10‐BOX「昔のおじいちゃん」公演  観客数 約70名 ・2009年3月28・29 4月5日 「冬華・冬の花火―写楽の愛した女(ひと)」公演  明治安田社会貢献プログラム「エイブルアート・オンステージ」参加事業  場所 せんだい演劇工房10‐BOX  観客数 210名 ・2010年2月 「アヒル達の住む家」公演  仙台市市民活動サポートセンター「サポセンを3倍面白くする企画」共催 ろうきん地域貢献ファンド事業  観客数 160名 ・2011年度からは、せんだい・みやぎ子供の丘の指定管理する児童館で、子供たちとの演劇制作活動を展開中。  「幸せの王子」、「ブレーメンの音楽隊」、「2011年春から秋へ」を利府西部児童館、鶴巻児童館で行う。 ・2013年 宮城野文化センター開館記念事業招聘公演「アヒルはばたく」。 ・2014年より、被災地支援演劇活動を丸森町にて開始。

団体の目的(定款に記載された目的)

 障害者が「演劇」を通じて多くの人達と出会い、共に協力し合って演劇をつくりだし、障害者が健常者と楽しく「社会参加」をはたしていく。  障害者の生活範囲の狭さに視点を置くと、いつも健常者との距離感が感じられます。ボランティアと障害者は、「与えるものと」、「与えられるもの」の関係が、いつも感じられます。  では、障害者と健常者が同じ条件の中で力を合わせて「協働」できるものは何だろう?と考えるとき、「演劇」がそこにありました。  「演劇」は公演日が決まっており、それに向けての仕事の種類が多くあります。障害者のできることが多く含まれ、「協働」が可能になります。  その中で交流を図り、「演劇作品」の上演にて、「社会参加」を果たして行こうと考えています。

団体の活動・業務(事業活動の概要)

 私達は「劇団」という活動を主体に行っていきます。  劇団というスタイルにこだわる理由としては、幅広い分野に働きかけ多くの人が参加できる事、多くの人達(演劇人・企業・医療・福祉等)の協力が得られることを利点としています。  また、初心者も安心して参加できる「ワークショップ」等の開催がツールとして存在し楽しく参加でき、参加者の役割が多く存在し、お互いの必要性の認識や仲間意識の強化につながる点を利点とします。  障害者がいろいろな人達と積極的に出会う機会を作り、一緒に演劇作品を作り出していくという目的を達成するために、コミュニケーションワークショップの開催や演劇の勉強会の開催。  はじめての人にも演劇の楽しみを知ってもらい、「障害者演劇」の社会的認知を実現すると共に演劇を見る人や作り出す人を多く開拓し演劇分野の裾野を広げていく努力も行っています。  また、プロの演劇人にも加わってもらい、収益から謝礼を払える努力を行い、地域の演劇界の発展にも貢献したいと考えています。

現在特に力を入れていること

 いろいろな分野の人達への参加募集を行うために地域のコミュ二テイの発掘、新聞やイベントなどでの広報作業を行い広く団体のアピールを行っています。  在仙の劇団公演の観劇に、障害者が自分の力で赴き、そこでチラシを使って広報を行い、コミュニケーションを積極的に図っています。  新たな公演の準備として参加者の募集を開始しました。「そして地域へ」と題し、地域のコミュニティにて協同で参加者と演劇制作、公演を行っています。  2010年 鶴巻児童館「幸せの王子」公演  2011年3月31日 利府児童館子供達の「ブレーメンの音楽隊」          ファットブルーム「2011年春から秋へ」公演 観客数54名           障碍者、地域の保育園園児の観客を集客  2011年以降 地域の開かれたコミュニティの活性を図る  現在は、東日本大震災後の障害者の生活環境が変わったため、被災地での交流演劇活動を行っています。

今後の活動の方向性・ビジョン

 地域に存在するサークルや障害者団体に働きかけて多くの人達との出会いの中で「演劇作品」をつくりだし、街に出て劇場での「演劇公演」をはたしていきます。  障害者を中心とした劇団として、「障害者演劇」の面白さや、クオリティを一般の人たちに伝え、障害者がいろいろな人と楽しく協力しながら「社会参加」をしている姿を見てもらい、全国でも同じような活動が展開されるようになることを目標として活動を続けていきます。  一年に一度のペースにて、演劇作品を「ワークショップ」や「勉強会」を開催しながら、時間をかけ、交流を図りながら活動をしていきます。いろいろな団体との付き合いで、幅の広い作品が出来ることを目標にしています。障害者の交流の幅が広がり、彼等が豊かに生活出来ることを目標に頑張っていきます。  障害者が地域へ「演劇」を持って参加し、障害者と地域との連携が図れたら素晴らしいと考えています。お互いが理解しあえる環境を作り、心のバリアフリーを模索していきます。  2011年の東日本大震災後、メンバーである障害者の施設での仕事の軽減もあり、活動の縮小化の問題が起きています。障害者の生活に対する不安、高年齢による次期の生活場所の問題など、多くはらんでいます。  現在は、被災地での演劇活動に力を入れ、被災地でのワークショップ、交流を行っています。また、障害者施設や児童館でのコミュニケーションワークショップの開催も同時に行っています。

「やんだや~人」とは

 仙台弁では、「嫌だな〜」を「やんだや〜」と言います。  あるとき、職場で一緒に働いている障害者の方々が「やんだや〜」と呟くのは、「仕事が嫌だ」ということの他に、「楽しくないな〜」、「つまらないな〜」といった思いが込められていることに気付きました。  また、作業療法士として、高齢者の方々と接するようになってからは、彼らも、身体が思うように動かなかったり、つまらないことをやらされていると思った時に、「やんだや〜」と嘆息することに気付きました。  障害者も、高齢者も、言葉にできない「辛さ」や「切なさ」を、「やんだや〜」という一言に込めているのです。そこで、私は、以下のような状態にある人を「やんだや~人」と定義することにしました。   ・身体や心に問題があって楽しい生活を送れない人   ・生活の狭小化の中で一人で生きている人   ・悩みに押しつぶされそうな人  障害者も、高齢者も、子供も、大人も、「やんだや〜」と思わない生活を実現したい。それが、劇団ファットブルームの願いです。

「やんだや~人」のために取り組む「3つの輪」

出来る事  「やんだや~人」の楽しみ、生活の生甲斐を作りだす事。 求められている事  「やんだや~人」の心を癒し、充実した日々を送る事。 やりたい事  コミュニティを作り、交流の中で人の心が癒される事。

団体の備考

協力団体として  ・せんだい演劇工房10‐BOX  ・SENDAI座☆プロジェクト(樋渡宏嗣・渡部ギュウ・茅根利安氏の開催する演劇集団)  ・Gin’s Bar(井伏銀太郎氏の率いる演劇集団)  ・NPO法人せんだい・みやぎ子供の丘  ・特定非営利活動法人せんだい・みやぎNPOセンター